夏の匂いがふわり。【旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。】
今回は、私の大好きな本の紹介を。
萬屋直人さんの「旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。」です。
こんな人におすすめ旅が好き 夏っぽいさわやかなお話が読みたい 少し切ないお話が読みたい
本の概要
タイトル 旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。
著者 萬屋直人
出版社 メディアワークス(現:KADOKAWA)
紹介
10年以上前に刊行されて、続編も(まだ)出ていないながらも、おすすめのライトノベルとしてよく紹介されている作品です。
私がこの本を知ったころにはすでに絶版になっていたので、古本屋さんを探し回って購入しました。
私が買ったころはもう新品はなく、中古もネットだと1500円ほどと、定価の倍以上になっていました。
今では少し値段も落ち着いたようですが、それほど人気が高いということですね。
お話は、「喪失症」という病気がまん延した世界で、その病気にかかった少年と少女がすべてを捨てて「世界の果て」を目指して旅をするというものです。
読む前は「喪失症」という設定が非現実的すぎて、自分には合わないかなと思っていました。
しかし、読んでみるとそんなことは気にならず、主人公2人の掛け合いのテンポがいいことで、読み進める手が止まらないままエンディングまでたどり着きました。
物語の背景は暗いながらも2人は明るく前向きで、言葉の端々からお互いのことを信頼していて、大切に思っていることが伝わってきます。そんな2人の姿に、読んでいて心を動かされました。
まとめ
「旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。」は、夏の匂いがふわりと漂ってくるような、美しく、さわやかで、すこし切ないお話です。
「スーパーカブ」や「キノの旅」、「オリンポスの郵便ポスト」あたりの作品が好きな人はぜひ。
リンク
また、2022年現在で続編は出ていませんが、もともと続刊の話はあり、構想や書き溜めたものもあるそうです。いつかは続編が出るかもとのこと。
「旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで2」ジャンル:既刊続編
— 萬屋 直人 (@eject3) July 2, 2016
前作に引き続いて旅をする少年と少女。しかし運悪くガス欠の憂き目に遭う。立ち往生した街は人気が無く、また物資が持ち去られた形跡があり、なかなか燃料が見つからない。そんな中、二人と同じく旅をする姉弟に出会う。(続
個人的にはぜひとも続編が読んでみたいです…!
続編が出たら、1巻とあわせて新品で買いたいなと思っています。