Co+workってなに?どんなことをするの?【現役明石高専生が解説】


こんにちは。現役高専生のふゆです。
今回は、

・Co+workってなに?
・どんなことをしているの?


という疑問にこたえていきます。ぜひ最後まで見ていってください。

Co+workとは?

明石高専について調べているとよく見る「Co+work」ってなに?

「Co+work(コプラスワーク)」は明石高専の2~4年生が受ける授業のことです。学生の間では「コプラ」と呼ばれています。

この授業では、学年や学科もばらばらな10人程度のチームで、

  • 海岸や公園の清掃
  • 服や段ボールなどのリサイクル、リメイク
  • こども食堂や地域のイベントでのボランティア
  • 地域のお店と共同で新商品の開発
  • 学内施設のリニューアル
  • 自転車や遊び道具の貸し出しなどのサービスづくり


などなど、チームごとに自分たちでテーマを決め、1年間を通して様々な活動をしています。

他に、どんなテーマの活動をしているのか気になる方はこちらをどうぞ。2020年度のテーマ一覧を見ることができます。

Co+workの目的

明石高専では「アクティブ・ラーニング」という、学生が主体となって、受け身ではなく自分から積極的に学ぶことができるよう考えられた授業スタイルが取り入れられています。

Co+workはそこから発展して、社会に出たときにいろいろな人と関わり、ある目的に向けて一緒に仕事を進めていくうえで大切になる、「自立」「協働」「創造」の3つの力をつけることを目的に作られたそうです。

Co+workの活動

私のチームでは、地域のNPO法人の方たちと一緒に、子どもたちにSDGsと海の環境についてつたえるイベントを計画し、実際に行いました。

まずは子どもたちに伝えるために、自分たち自身がSDGsや海の環境について学んだり、水質を改善するための実験や海に実際に行ってみてリサーチや清掃活動をしたりしました。

リサーチのために行った海岸

次に、そこで学んだことをクイズやかるたの形にまとめて、最後はNPO法人の方たちと一緒に地域の公民館でイベントを実施しました。

イベントで使ったスライド

当日はたくさんの子どもたちに参加してもらうことができました。

幼稚園や小学校低学年の子たちが多く、伝えるのが難しいところもありましたが、クイズやかるたの形にすることで楽しんで学んでもらうことができたと思います。

他の方のブログですが、こちらでは地域のパン屋さんとコラボした活動についてまとめられています。

創業時から手づくりにこだわったベーカリー「ダンマルシェ」JR魚住店の店長さんを取材しました!明石高専×ダンマルシェの裏側もお見せしちゃいます! - 可視高専#WithKOSEN

創業時から手づくりにこだわったベーカリー「ダンマルシェ」JR魚住店の店長さんを取材しました!明石高専×ダンマルシェの裏側もお見せしちゃいます! - 可視高専#WithKOSEN

 明石高専の最寄り駅であるJR魚住駅の改札前に大きくお店を構える”ダンマルシェJR魚住店”。今回、明石高専のCo+Workとコラボ商品を販売し、高専とさらに距離を縮めました。  今回はそんなダンマ...

学校の授業で、自分たちのアイデアを形にできるのはすごいね!

学生から見たCo+work

ここまではCo+workの概要を説明してきました。
ここからは学生の私の目線で感じた、メリットとデメリットについて説明していきます。
GOOD


  • 自立、協働、創造の3つの力を身につけられる
  • 普段の生活ではできない経験ができる

BAD


  • 活動の制限が多い
  • 担当の先生によって成績評価とサポートに差がある

ここからはメリット、デメリットそれぞれに分けて詳しく解説していきます。

メリット

メリットは何と言っても、Co+workの目的でもあった自立、協働、創造の3つの力を身につけられることでしょう。活動を進めていくうえできちんと努力していれば、自然とこうした力が身につくようになっています。

また、こうして学年も学科もばらばらなチームで、1年もの時間を使って何か活動をするというのは普段の授業ではもちろん、普段の生活でもなかなかないでしょう。

こうしたことが学校の授業でできるというのは、大きなメリットだと思います。

デメリット

デメリットでまず挙げられるのは、活動の制限が多いことです。

まずテーマを決める際に、「社会との関わり」と「SDGs」を含んだものでないといけません。

SDGsの17のゴール

また、テーマで2つの条件を満たしても予算は1チームにつき1万円までで、商品開発や不用品のリメイクをしたとしても自分たちで販売はできないため、使えるお金を増やすこともできません。

他にもさまざまな制限があり、いいアイデアがあっても思った通りに実現できないこともあります。

もう一つあげられるのは、チームによる不平等でしょう。

Co+workではチームの活動のサポートと成績の評価のために、チームに一人担当の先生がつきます。

この担当の先生ですが、チームの数が50近くあるため、Co+workの活動の流れについてきちんと理解している先生だけでなく、よくわかっていない先生も入っています。

なので、先生によってサポートの程度や成績評価の基準がばらばらで、チーム間で不公平が生じています。

これらは学生の間でもよく不満として出てきているもので、学生向けのアンケートでも改善すべき点としてよく取りあげられているのですが、なかなか改善されていません

また、今までにあげたデメリットなどからCo+workの活動に積極的でない学生もいて、そういった学生が多いチームになってしまうと活動がなかなか進まなかったり、それによって成績が下がったりすることもあります。

学校説明会ではメリットばかり聞くけど、こんなデメリットもあるんだね…

まとめ

Co+workとは、「自立」「協働」「創造」の3つの力をつけるために、明石高専の2〜4年生に向けて行われている科目です。

私としてはメリットも大きく、とても有意義な教科だと思っています。ただ、先にあげたデメリットがあることで、自分から積極的に取り組む人が減っているのではないかとも思います。

これが少しでも改善されればより有意義で、学生も自分から積極的に取り組める科目になるはずです。

学校のホームページなどを見ても内容がわかりにくい科目ですが、この記事で受験生や地域の方に少しでも理解してもらえたなら嬉しいです。

明石周辺のお店や団体の方は、もしかするとCo+workの活動で協力をお願いすることがあるかもしれません。そのときは力を貸していただけるとありがたいです。

また、高専の先生と繋がりがあって、学生と一緒にこういうことがしたいということがあれば、先生経由で伝えておいていただけると活動テーマを考えやすく、学生としては嬉しく思います。

このブログでは、ほかにも高専のことについて投稿しています。ぜひ見ていってください。

TwitterInstagramでは、新しい記事の紹介や高専に関する投稿をしています。
チェックとフォローをよろしくお願いします。
Next Post Previous Post
No Comment
Add Comment
comment url