これってどういう意味?高専でよく使う言葉【勘違いしやすいポイントもわかりやすく解説】


こんにちは。現役高専生のふゆです。

今回は、

・高専でよく使われる言葉の意味
勘違いしやすいポイント

について解説していきます。ぜひ最後まで見ていってください。

高専でよく使う言葉

評価点

中学校では通知表に5段階の評価がありますが、多くの高専では半期ごとに100点満点の点数で成績が出ます。これを評価点といいます。

この評価点はテスト点や課題点、出席点などをもとに「シラバス」という、授業の目標や使う教科書、担当の先生の名前、授業範囲の説明や評価点の計算割合などをまとめた資料にそって決まります。

シラバスは各高専のHPから誰でも見られるよ。
どんな授業があるのか知るのに便利!


赤点

単位認定の基準になる点数のことです。高専では60点に設定されているところが多く、テストの点ではなく、その科目の最後の授業の後に出される評価点がこの点数より下回ると、単位を落としてしまいます。

なので、テストの点数がひどかったとしても、再テストや日ごろの課題、発表や小テスト次第で評価点が60点以上になり、単位がもらえることがあります

また、落とした単位は次年度以降に再履修といって、特別な課題やテストを受けて合格すると取ることができます。

留年

進級や卒業するのに決められた数の単位を取れず、もう一度同じ学年で授業を受けることをいいます。

学年ごとに進級、卒業に必要な単位数が決められていて、受ける授業の単位数はそれよりも多いので、一つでも単位を落とすと留年、というわけではありません

また、留年したからといって、その学年の全ての教科をもう一度受けなければいけないわけではありません。

単位も取れて点数の良かった教科は「履修免除」といって、もう一度受けなくてもいい場合があります。
学校によっては履修免除で空いた時間を使って、1つ上の学年の授業を受けることもできます。

学科

最近は一つの学科しかなく、入学後にいくつかのコースに分かれるという高専も増えています。しかし、いまでも多くの高専では入学時に、いくつかの学科から志望学科を選んで受験します。

そんな複数の学科がある高専で、それぞれの学科の呼び方として、アルファベット(英語表記の頭文字が使われることが多い)が使われることがあります。下にいくつかまとめてみました。

A 建築学科(Architecture)

C 都市システム工学科(Civil Engineering)
     応用化学科(Chemical Engineering)
   物質化学工学科(Applied Chemistry and Chemical Engineering)
     物質工学科(Chemical Science and Engineering)

E 電気情報工学科(Electrical and Computer Engineering)
   電気制御システム工学科(Electrical and Control Systems Engineering)

I 情報工学科、制御情報工学科、電子情報工学科(Information Engineering)

J 情報工学科(Jyouhou)

K 国際ビジネス学科(Kokusai)

M 機械工学科(Mechanical Engineering)

S 商船学科(Shipping Technology)
   電子制御工学科(Seigyo)


ぼくは機械工学科だから「M科」だよ!


基本的には学科名を英語表記したものの頭文字をとっていますが、学校によっては同じ学校内のほかの学科とアルファベットが被らないように、頭文字とは違うアルファベット(ローマ字表記の頭文字)を使っていることがあります。

NITAC

National Institute of Technology, Akashi College(明石高専)の略称のことです。
商船高専でも工業高専でも、NITの部分は同じで、Akashiのところにそれぞれの学校名が入ります。
例えば、仙台高専ならNITSCNational Institute of Technology, Sendai College)になります。頭文字が同じ学校なら、略称も同じになります(明石高専、秋田高専、有明高専はすべてNITAC)。

少し前までは、ANCTAkashi National College of Technology)という英語表記が使われていたので、一部の学校内のシステムにはこの呼び方が残っています。

国立高専以外は英語表記が異なります。(KCCTKobe City College of Technologyなど)

独立行政法人国立高等専門学校機構

東京・八王子の東京高専の中に本部がある、国立高専をまとめる組織のことです。

よく国立高専の正式名称として「国立○○高専」と書かれていますが、正しくは「独立法人国立高等専門学校機構○○工業(商船)高等専門学校」となります。

学生会

学生会執行部のことを略してこう呼びます。

部活動の会計とりまとめや各種イベントの企画運営など、学生生活に関わるいろいろなことに関わります。

基本的には高校の生徒会と同じだね


学生会に入るために選挙は必要なく、自分の意思さえあれば入ることができます。会長、副会長は、学生会の立候補者の中から選挙で決まります。

高専祭

高専祭とは、高校の文化祭のようなイベントです。多くの高専では土曜日、日曜日の2日間開催されます。

当日は学生や保護者はもちろん、地域の方たちOBOGなど多くの人が来場します。

内容は、部活ごとの食品や縁日遊びのバザーや、クラスごとの展示、音楽部のライブや吹奏楽部、合唱部のコンサート、女装や仮装のコンテストなどがあります。

詳しくはこちらの記事にまとめています。

高専祭ってなに?いつやってるの?【明石高専祭について解説】 - ふゆろぐ。

高専祭ってなに?いつやってるの?【明石高専祭について解説】 - ふゆろぐ。

こんにちは。現役高専生のふゆです。今回は、高専祭ってどんなもの?いつごろやってるの?といった疑問にこたえていきます。ぜひ最後まで見ていってください。


まとめ

今回は、高専でよく使われる言葉についてまとめてみました。

赤点や留年は、言葉自体は知っていてもどういう意味、どういう仕組みになっているか知らなかった人も多いのではないでしょうか。

他にも高専ごとに、その学校の中でよく使われる言葉があるはずです。また、ここで紹介した言葉も、少し意味や仕組みが違うかもしれません。

そういった言葉はぜひその高専に通っている人に聞いてみてくださいね。新入生なら、部活の先輩に聞いてみるといいでしょう。

このブログでは、ほかにも高専のことについて投稿しています。ぜひ見ていってください。

TwitterInstagramでは、新しい記事の紹介や高専に関する投稿をしています。
チェックとフォローをよろしくお願いします。
Next Post Previous Post
No Comment
Add Comment
comment url