高専の部活って何があるの?どう選べばいい?【明石高専生が解説】
高専の部活
高専には部活動はもちろん、同好会やプロジェクトなどの課外活動もあります。
この記事では、こういった課外活動をすべてまとめて解説していきます。
例として、明石高専の部活動一覧を見てみましょう。
運動部
- 水泳
- 剣道
- 柔道
- 野球
- 陸上競技
- 男子バレーボール
- サッカー
- ハンドボール
- 男子バスケットボール
- ソフトテニス
- 卓球
- クライミング
- テニス
- バドミントン
- 女子バレーボール
- 空手道
- 女子バスケットボール
文化部
- 吹奏楽
- 写真
- 音楽
- 茶道
- 合唱団 Fons Musicae
- ロボット工学研究部
- 情報工学研究部
- 視覚メディア研究部
- web制作研究部
- ゲーム創作研究部
- 宇宙工学研究部
同好会
- フットサル同好会
- 棋道同好会
- ものづくり研究会
- ESS
- 数学研究会
- D-PRO135°
- エコランプロジェクト
高専ならではの部活や、高校ではあまりないけれど高専ではよく見かける部活は太字にしてみました。
高校でよく見かける部活動は一通りそろいつつ、珍しい部活もたくさんあるかと思います。
ではこの一覧をもとに、運動部、文化部、同好会の3つに分けて詳しく説明していきます。
運動部
一覧を見てみると、運動部は有名な競技の部活がほとんどですね。
どの高専でも、高校でよく見かける体育系の部活は一通りそろっていると思います。
クライミング部があるのは少し珍しいでしょうか。
他の高専で珍しい部活としては、自転車競技やアーチェリー、合気道や弓道などがあります。
また、高専は遠いところから通っている人が多いので、朝練をやっている部活は少ないです。
文化部
文化部でも、茶道部や吹奏楽部など、高校でよく見かける部活は一通りそろっています。
ただ、運動部よりも珍しい部活の割合がぐっと高くなります。
ロボット工学研究部は、NHKの高専ロボットコンテスト(ロボコン)に向けて、その年のテーマに沿ったロボットを製作している部活です。
学内では、略して「ロボ研」と呼ばれています。
他の高専では、ロボット工学研究部やロボット研究会、ロボコン研究部という名前になっているところもあります。
明石高専「明石止水」は80.7点を獲得しました! pic.twitter.com/WIVBJt8dz6
— 明石高専ロボ研 (@Akosen_R_C) November 28, 2021
ロボ研など、工学系のコンテストに参加する部活で注意すべきなのは活動時間の長さです。
コンテストの直前は特に、終了時間が21時や22時になってしまうことがあります。
ただその分、やりがいや大会で良い成績を残せた時の達成感は大きいです。
勉強や趣味、そのほかのことと両立できるかをよく考えて、入部することをおすすめします。
工学系の部活に興味がある人は、別のブログですがこの記事がおすすめです。
合唱や音楽はそこまで珍しくないですが、高専で特によく見かけます。
音楽部は、いわゆる軽音楽部のことです。部活の中の数人でバンドを組み、バンドごとに練習をします。
どちらも高専祭や文化発表会、コンクール、ライブなどが発表の舞台で、吹奏楽とあわせて音楽が好きな人にはぴったりの部活です。
視覚メディア研究部は、略して「視メ研(しめけん)」と呼ばれています。
ゲームや音楽、小説やイラストなどのメディア作品を製作する部活です。
個人個人で自分の好きな分野、得意な分野の作品を作り、会誌や高専祭、コンテストで発表します。
自分の趣味にあっている人には、思う存分趣味を生かすことができると思います。
web制作研究部やゲーム創作研究部はプログラミングやDTM(パソコンを使った作曲)、Webページの制作などをする部活です。
高専プログラミングコンテスト(プロコン)に出場したり、高専祭や同好会のホームページで作品を発表したりしています。
同好会
同好会は部活よりもゆるく、他の部活や同好会をかけもちしている人が多いのが特徴です。
部活よりも作ったり維持したりする要件が少ないので、珍しいことをしているところも多いです。
D-PRO135°は防災ゲームの開発や、開発した防災ゲームを使った小中学校、高校での防災授業、地域のイベントでのゲームの体験会、SNSでの防災に関する豆知識の発信をしています。
最近色々な賞を取っていて、テレビや新聞で取り上げられることも多い同好会です。
入部までの流れ
明石高専だと、入学してすぐに部活動説明会というものがあり、各部活動はブースを出したり、発表をしたりして部活動の内容について説明や実演をします。
ここでは色々な部活動の先輩と実際に話して部活動の雰囲気をつかんだり、説明でわからなかったことも聞いたりすることができます。
部活動説明会が終わると、興味のある部活動に見学にいく人が増えます。
活動日程や見学の日時、場所などは、部活動説明会や学生玄関の掲示板、部活のTwitterなどでお知らせされています。
私が所属している部活と選んだ理由
私はいま、D-PRO135°と合唱部に所属しています。
D-PRO135°は1年生の春から、エコランプロジェクトと同時に入部しました。
D-PRO135°はもともと防災に興味があったことから、エコランプロジェクトはものづくりや機械に詳しくなりたいと思ったことから入部を決めました。
しばらくはエコランプロジェクトも兼部していましたが、ロボ研と同じようにハードだったこと、そのときの部の雰囲気が自分にあわなかったことなどから、大会が終わった1年生の秋ごろに退部することにしました。
退部するときは、特に書類を書く必要はありませんでした。
毎年、部員名簿の作成があり、そのタイミングで自分の名前を出さなければ自動的に退部した扱いになります。
合唱部はエコランプロジェクトを辞めて少ししたときに、音楽の先生に誘われて入部しました。
もともと歌が好きで、合唱部に興味があったところに先生からの誘いがあり、一度見学してから入部することにしました。
高専では、途中からの入部や退部はめずらしくありません。2年生や3年生から新しく部活に入る人もいます。
D-PRO135°も合唱部もしんどい時もありますが、その分やりがいもあって私は楽しく活動できています。
部活選びで大事なこと
部活選びで大事なのは、「自分にあっているかどうかよく考える」ことだと思います。
もし、入部してからどうしても自分にあってないなと思ったときは、思い切ってやめることも考えてみてください。
高専なら、辞めてから別の部活に入ってみることも、勉強に集中することも、自分の趣味に時間を使うことも自由にできる環境があります。
そんな風に中学校や高校よりも自由にいろいろな活動ができるのは、高専の魅力の一つだと思います。
まとめ
学校によって同じ活動をしていても部活の名前が少し違っていたり、部活の名前だけでは活動内容が分からない部活があったりと、高専の部活選びはむずかしいことが多いです。
気になる部活、入りたい部活があれば、高専や部活のホームページ、部活のTwitter、Instagramなどで調べてみるのがおすすめです。
オープンキャンパスでは先生や先輩にいろいろ質問できるので、ぜひ活用してみてください。
このブログでは、これからも高専について発信していくのでよければ見ていってください。