【高専入試】全国計80会場で受験可能に!メリットは?どう変わる?
今回は、最寄り地受験制度によって全国計80会場から最寄りの会場を選んで、高専の学力試験が受けられるようになったことについて、
- どんな制度なの?
- 制度が変わったメリットは?
- この制度の注意点は?
といった疑問にこたえていきます。ぜひ最後まで見ていってください。
最寄りの会場で受験可能に
読売新聞オンラインの記事によると、新型コロナウイルスの感染が冬場に再拡大する可能性があることから、今年度の国立高専全51校の入学試験が全国計80会場で受けられるようになる、とのことです。
この制度を使えば、家から遠いところにある高専に受験するときに、自宅の最寄りの高専や大学、ホテルなどに設けられた会場で受験することができるようです。
メリット
高専は、キャンパスごとに設置されている学科、コースが違っています。
機械系や電気系、情報系の学科は多くの高専にある一方で、土木系や建築系、化学系、商船系、ビジネス系などはキャンパスによっては設置されていません。
こうした学科を目指しているものの、その学科がある高専が家から遠いという受験生は少なくないはずです。
ほかにも、ロボコンで強い高専でロボット系の部活に入りたい、その学校にしかない珍しい部活に入りたい、家の近くに高専がない、などの理由で、遠くの高専を受験する人もいるでしょう。
そうした受験生が、最寄りの会場で試験を受けられることで負担が減り、入試に挑戦しやすくなるのはメリットだと思います。
注意点
受験生にとってメリットの多い制度ですが、以下の3点には注意が必要です。
POINT
- 学力選抜(一般入試)とその追試験が対象
- 出願する高専へ事前に相談が必要
- 必ず希望に添えるわけではない
まず、この制度は学力試験とその追試験が対象です。推薦入試やそのほかの学校独自の入試では利用できません。さらに、国立以外の公立、私立の高専の学力試験も対象外です。
対象外の入試は、今まで通りその高専やその高専が設けた学外の会場でのみ受けることができます。
また、この制度を利用する場合は入学希望の高専へ事前に相談しておくことが必要です。学校によっては、この相談専用のフォームを作っているところもあります。
この制度を利用する人は、まず自分の入学したい高専のホームページの入試情報を良くチェックしておきましょう。入試関係の連絡先もそのページに載っているはずです。
受験会場の一覧は、下の高専機構のページで見ることができます。
最後に、会場の収容人数などの都合によっては、希望に添えないこともあるようです。
受けたい学科、学校が決まって、受験する意思が固まっていれば早めに相談しておく方がいいかもしれません。
まとめ
前年度の高専入試でも似たような対応がとられていましたが、今年は対象がすべての国立高専になり、会場数も増えるようです。
いろいろな事情があって遠くの高専を受験する受験生にとっては、メリットの大きい制度だと思います。そんな人には先にあげた注意点に気を付けながら、ぜひこの制度を有効活用してほしいです。
このブログでは、高専に関するあれこれを投稿しています。
もしよければ、他の記事も見ていってください。
一般入試についてはこちらの記事でまとめています。