明石高専ってどんな学校?ほかの高専との違いは?【現役明石高専生が解説】


こんにちは。現役高専生のふゆです。

今回は、

・明石高専ってどんな学校?
・ほかの高専と何が違うの?


といった疑問にこたえていきます。ぜひ最後まで見ていってください。

そもそも高専とは?

高専について、ざっくり説明すると

  • 中学卒業後、5年間通う
  • 機械や電気、建築、土木、化学などの学科がある
  • 自由な校風
  • 卒業後は就職か大学に編入学できる
といった特徴があります。

詳しくはこの記事で!

高専ってなに?どんなところ?【現役高専生がわかりやすく解説】 - ふゆろぐ。

高専ってなに?どんなところ?【現役高専生がわかりやすく解説】 - ふゆろぐ。

はじめまして。現役高専生のさゆといいます。 高専ってどんな学校? 高校や専門学校と何が違うの? こんな疑問を持っている方に向けて、今回は「高専とはどんな学校か」をわかりやすく解説します。


明石高専の特徴

独特な教科

Co+work

Co+work(コプラスワーク)」は明石高専の2~4年生が受ける授業のことです。学生の間では「コプラ」と呼ばれています。

この授業では、学年や学科もばらばらな10人程度のチームで、

  • 海岸や公園の清掃
  • 服や段ボールなどのリサイクル、リメイク
  • こども食堂や地域のイベントでのボランティア
  • 地域のお店と共同で新商品の開発
  • 学内施設のリニューアル
  • 自転車や遊び道具の貸し出しなどのサービスづくり


などなど、チームごとに自分たちでテーマを決め、1年間を通して決めたテーマに沿った活動をします。授業を通して、自己管理する力、協働作業する力、創造する力を養うことができます。

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Co+workってなに?どんなことをするの?【現役明石高専生が解説】 - ふゆろぐ。

こんにちは。現役高専生のふゆです。 今回は、 ・Co+workってなに? ・どんなことをしているの? という疑問にこたえていきます。ぜひ最後まで見ていってください。


英会話

英会話では、アメリカ出身の先生がほとんど英語で授業を進めていきます。

授業内容は主に、テーマに沿った英語のプレゼンテーションを用いて行うことと、すべて英語で書かれた教科書の内容をもとにペアと英語で会話をすることの2つです。

授業中に聞き取れない、分からないことがあってもグループの人と確認しあえるので、英語が苦手でもすごく難しいわけではありません。授業を通して、英語を話す力と聞く力が身につきます。

防災リテラシー

明石高専は阪神・淡路大震災を経験した神戸にほど近く、その経験による防災意識の高さから「防災リテラシー」という科目が1年生の後期に設定されています。

都市と建築系の先生が講義をし、機械、電気系も含めたすべての学科がこの授業を受けます。

授業内容はおもに「災害が起きたときに自分たちはどうすべきか」と「災害が起きたときのために日頃からどういった対策をすべきか」について学ぶもので、消防士さんや市役所の方などの外部講師の方を呼んでの授業も何度か行われます。

この授業を受けた後、希望者は試験を受けると「防災士」という資格を取ることができます。試験自体は簡単で、防災に日頃から関心があれば特に対策しなくても合格できます。

ただ、受験料や追加のテキスト代などがわりと高めなので、防災にとても興味があって取ってみたい人以外は取得しなくてもOKです。

また、明石高専には「D-PRO135°」という防災ゲームを製作し、小中学校や地域のイベントでそのゲームの体験会や講義を行っているサークルもあります。防災リテラシーの授業を受けたり、防災士を取ったりする前から入ることができるので、防災に興味があればぜひ。

進学率が高い

高専を卒業した後の進路は、就職と進学の大きく2つがあります。

就職では大企業官公庁へ、進学では先にあげた専攻科への入学や、国公立大学の3年生に編入学をすることができます。
就職率の良さと、国公立大学をいくつも受験できるところが高専の強みです。

高専の中でも明石高専は進学率が高めで、東京大学京都大学大阪大学神戸大学などの難関と言われるような国公立大学の工学部や理学部などに編入学している先輩も多くいます。

立地が良い

JRと山陽電車からアクセスでき、JR「魚住駅」から7分山陽電車「山陽魚住駅」から12分と、どちらの路線からも比較的近くにあります。

また、他の高専に比べて飲食店コンビニカラオケなどの施設が近くにあり、利便性が高いなと感じます。

ただその分、キャンパスはほかの高専に比べて狭いです。また、明石高専は1期校といわれる学校の一つで、60年前に高専の学校制度ができると同時に作られたキャンパスのため、建物のところどころに傷んだ箇所があります。

しかし、最近は傷んだ部分の補修や大規模な工事が行われていて、施設は少しづつよくなっていると感じます。

県外出身の学生が多い

県外や県内でも遠くから来ている学生が多く、寮に住んでいる学生が多いことも特徴です。

今までのA、B、C寮と女子寮に加えて近年、国際寮を新築したしたものの、希望者全員が入寮できない状況が続いています。
そのため、通学に片道90分以下の学生は、特別な事情がないとまず入寮できません。今後はもっと条件が厳しくなることも考えられます。

また、低学年が優先されるため、一度入寮しても定員不足の影響で次年度から寮に入れない、ということもあります。入寮を考えている方は注意が必要です。

留学生が多い

機械工学科を中心に、海外からの留学生が多いことも特徴です。私のクラスには6人の留学生がいて、タイベトナム中国マレーシアなど、アジア圏のさまざまな国から来ています。

全員が1年生や3年生のときからやってきて、私たちと一緒に卒業する長期の留学生です。授業もほとんどは私たちと同じ、すべて日本語ですすむ授業を受けます。

みんな日本語でコミュニケーションができて、留学生かどうかに関係なく仲がいいよ!

まとめ

今回は、明石高専の特徴についてまとめてみました。

メリットもデメリットもさまざまありますが、個人的にはこの学校に入ってよかったなと思っています。

工学系のことを学びたい、将来工学系の仕事につきたい、という人にはおすすめできる学校だと思います。ぜひ進路の一つとして考えてみてください。

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